プレーオフ真っ最中のメジャーリーグ。この大舞台に、大谷翔平(29=エンゼルス)の姿はない。
「9月30日(現地時間=以下同)、久々にエンゼルスタジアムに姿を見せましたが、右肘の靭帯修復手術を受けた右腕は、包帯でグルグル巻き。痛々しい様子を見て、涙するファンもいました」(スポーツ紙メジャー担当記者)
レギュラーシーズンを終え、最終的に44本塁打を記録し、日本人初のメジャー本塁打王に輝いたが、その胸中は悔しさであふれているはずだ。
「世界一を目指す大谷にとって、シーズン終盤での離脱は不本意以外の何物でもない。ただ、闘志は衰えず。すでに来季の開幕に照準を合わせ、リハビリメニューを開始しているといいます」(前同)
大谷の手術を担当した医師は、「2024年の開幕日には制限なく打ち、25年には投打両方こなせる」と、術後の経過を判断。来季は二刀流は見られないものの、打者に専念することで、今季を上回る打棒が期待されるという。
本塁打王以上の成績となれば、狙うは「三冠王」しかないだろう。
「その可能性は十分にありますよ」
こう話すのは、大リーグ評論家の福島良一氏だ。
「大谷の今季の打率は3割0分4厘でア・リーグ4位。同リーグで3割打者は4人しかいませんでした。本塁打王に輝きながら、この高打率を残したのは素晴らしいのひと言。12年に三冠王を獲得したミゲル・カブレラは、“次の三冠王は大谷だ!”と断言していますからね」