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年末にアメリカのテキサス上空に降った「魚の雨」!?世界中で確認されるファフロツキーズ現象

画像はイメージです
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 昨年、クリスマスが過ぎて新年を迎えようという頃、アメリカのテキサス州で奇妙な事件が発生していた。

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 29日の水曜日、テキサス州東部のボウイ郡東部に位置するテクサーカナの町を雷雨が襲った。しかし、住民らが目の当たりにしたのは雨ではなく地面で跳ねる「魚」だったという。魚はいずれも小さく、緑がかった体色のものが多く、漁師らによれば「ニシンの仲間」だという。

 ある住民は魚が降ってきたときの状況を次のように語っている。

 「外で大きな雷の音がしたので、戸口を開けて外を見たら、激しい雨とともに魚が地面に落ちてきたんです。私が思わず『魚が降ってきた!』と言ったら、夫は『そんなはずはない!』と返してきたので、『いいえ、本当なのよ!』と言い返したんです」

 この「魚の雨」は広範囲で確認されており、数多くの住民が実際に降ってきた魚の写真をSNSにアップ。テレビ中継でもその様子が伝えられるなど、ちょっとした騒動になった。

 このような現象は昔から報告されており、「ファフロツキーズ現象」と呼ばれている。雨のように異物が降ってくるというもので、魚だけでなくカエルや石などが降ってきたという例もある。

 古くは古代ローマ時代から記録されており、博物学者のプリニウスは「博物誌」の中で「ミルクと血の雨が降った」と、古代ギリシャの作家アテナイオスも著書の中で「カエルの雨が降り、道や家の中がカエルであふれた」と記している。日本でも和漢三才図会に怪雨(あやしのあめ)の記述があり、広く知られていた現象であったと言える。

 日本では2009年頃に話題になった「オタマジャクシが空から降る」現象が有名だろう。石川県でオタマジャクシが多数、周囲に水のない広場や道路、車の上などに落ちている様子が確認されたというもので、その後全国各地で類似の事例が起きていたことが発覚した。

 「ファフロツキーズ現象」の原理として「竜巻などで空に巻き上げられた小動物や小石などが遠隔地で降ってくる」「天敵に襲われた鳥などが獲物を吐き出す」などが挙げられており、今回テキサス州で起きた事例は前者、石川県のオタマジャクシ騒動は後者であるとされていた。

 事実、魚の雨の騒動を受けてテクサーカナ町側は公式Facebookページで、この異常気象がジョークではなく、原理のある現象だと説明した。

 「今日はテキサカーナで魚を含む雨が降りました。この雨は、カエルやカニ、小魚などの水辺の小動物が、地表で発生する竜巻や突風に巻き込まれ、雨と同時に降り注ぐという現象です」と述べ、市民らを安心させている。

 

参照元https://dailynewsonline.jp/