ア・リーグMVPを筆頭に、このオフは受賞ラッシュが続いたエンゼルスの大谷翔平(27)。昨年の顔となった“二刀流の侍”は今季、どんな進化を見せるか。
「注目すべき数字は、やはり“ベーブ・ルース超え”の10勝50本。さらに、彼の足なら30盗塁も十分に狙えます。昨季以上の活躍ができれば、2年連続の満票MVPも間違いなしです」(通信社MLB担当記者)
キャリアハイとなった昨季成績は、9勝46本26盗塁。惜しくも“10勝50本30盗塁”の大記録は逃したが、圧巻の活躍だった。
大谷の今季展望について、大リーグ評論家の福島良一氏は次のように話す。
「投手として10勝は確実でしょう。昨季の成績を見ても、23試合の先発のうち、実に14試合で6回3失点以内のQS(クオリティ・スタート)を達成。これは、内容的には10勝以上の価値がありますからね」
エンゼルスのマドン監督は大谷に対し、“今季は中6日登板”を示唆。通年で安定的にローテを回れれば、登板数が増えるため、15勝以上する可能性もある。
また今季は、昨季はケガで離脱していた“現役最強野手”のトラウトやレンドンら主砲が復帰予定。投打に孤軍奮闘していた大谷には、強力な援軍となる。
「トラウトとのコンビが通年で機能すれば、大谷へのマークが和らぐため、昨季終盤の“四球攻め”のようなことも起こらない。前半戦のようなペースで本塁打を量産できれば、60本だって狙えるのでは」(前同)
打順は、大谷を2番に置いて、右打者のトラウトとレンドンを左のウォルシュで挟む形が理想だという。
「リードオフマンを期待されるフレッチャーが不振の場合は、大谷以下を繰り上げる可能性もありそうです。彼らが本来の働きをすれば、エ軍の攻撃力はメジャー屈指になります」