8日放送の『ワールド極限ミステリー』(TBS系)で、日本のTV初公開という触れ込みで紹介されたあるモノにSNS上からツッコミが殺到している。
TBS特番、過剰演出に「頭に来た」視聴者怒り? 2時間ネタを引っ張り、感動話にも「謝罪じゃすまないレベル」の指摘
この日、取り上げられたのは、地上絵で有名なペルー・ナスカで見つかったという3本指のミイラ。マリアと呼ばれる女性のミイラを始め、小さなミイラが何体も発掘されたという。だが、それを発見した農夫は、なぜかアメリカ政府から追われる身となり、マリアを地元の国立大学に寄贈。ちなみに小さなミイラは、何者かに盗まれてしまったという。
番組取材班がマリアを保管している大学へ向かうと、“3本指ミイラ研究プロジェクト部長”と名乗る大学教授と対面。白い粉にまみれた、ヒトらしき物体を見せてくれた。
すると、教授はなぜかタイミング良く、「これからマリアの体内をCTスキャンで撮影しようと思っている」と話し始める。取材班がそれに同行したいと申し出ると一度は断られたものの、4時間後、ついに撮影許可が下りる。いよいよスキャンにかけると、教授は「人の骨格とかなり似ている」と大興奮。
それと同時に取材班は、盗まれたという小さなミイラの行方も追跡。すると、なぜかあっさり、それを所有している家を特定し、家主に「貸してもらえないか」と交渉。入手先などは問わないという理由で、段ボールに無造作に入っているミイラを外に持ち出すことに成功する。こちらも、マリアと同じく白い粉にまみれた物体だったが、CTスキャンにかけると、お腹の中に卵らしき物があることが分かった。
小さなミイラを所有している家主に対して、ネットでは「大事に取っといて何したいねん」といった、“そもそも論”も起きていたが、ミイラの怪しい形状に「出来が悪すぎ」「俺が美術で3取った時の作品」「石膏だろ」「作り物すぎてさすがに飽きてきた」といった声が。また、異常に鮮明に映るCT画像に「CTってこんな風に映らないだろう」といった疑問も。さらに驚くべきは、先の大学の教授が、すでにマリアのDNA検査は済んでおり、結果として、「33%しか人間のDNA配列と一致しなかった」と語っていたことだった。それまでCTスキャンはしていなかったのに、DNA検査はしてあるという違和感も残るが、2018年に配信されたオカルト関係のニュースサイトでは、このマリアは「人間のDNAとの一致率は98.5%」と限りなく人間に近いものであることは分かっている。この33%はどこから出た数字なのだろうか。
スタジオのパネラーは「入手先を問わないことを条件に小さなミイラを見せてくれる」というくだりになった時、「怪しい」を連発していたが、これにも「怪しいのはこの番組だろ」「TBSお得意のヤラセの匂いがプンプンするぜ!」といった指摘が起きていた。