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市川染五郎 「どこか危険な」信康演じる 大反響「鎌倉殿の13人」義高に続き

 歌舞伎座の客席に立つ市川染五郎(撮影・西岡正)

 歌舞伎座の客席に立つ市川染五郎(撮影・西岡正)

 歌舞伎俳優の市川染五郎(17)が、東京・歌舞伎座「六月大歌舞伎」(27日まで)第二部の「信康」の徳川信康役で、歌舞伎座初主演を飾っている。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜、後8・00)で悲運の武将・源義高役を演じ、わずか5回の出演で“義高ロス”を生んだ貴公子に迫った。

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 染五郎が演じるのは徳川家康の嫡男・信康。その実力を恐れた岳父の織田信長から謀反の疑いをかけられ、21歳で自害した悲運の武将だ。1996年に市川新之助(現海老蔵)が演じて以来26年ぶりの再演に「どこか危険なにおいがするのが信康の1番の魅力。これまでのどれとも違う、新しい信康をつくる」と意気込んでいる。

 浜松市にある最期の地を見学し、「これだけの覚悟を持って生きなければならない人がいたんだな」と思いを巡らせた。信康はただ悲しいだけの人ではないとも解釈し、「父を尊敬しつつも、信康には自分がしっかりあった」と分析。大河ドラマに続き、若くして散る悲運の武将役が続くが、「信康は信康と割り切って演じる」と大人っぽく語った。

 大きな反響を呼んだ「鎌倉殿の13人」以前から、端正な顔立ちやたたずまいから、SNS上では「美しすぎる」と話題の存在だが、染五郎自身は「不思議というか、どこが美しいんだろうって。ありがたいと思っていますけど、自分ではちょっと信じられないな」と首をかしげる

 モデルとしても引っ張りだこだが、モデルなら武器の長い脚も「歌舞伎の基本姿勢は腰を落としていて。腰から下が長いと、しっかり落としているつもりでも落ちているように見えない」。「プラス、あまり太れない体質なので、ある程度おなかがあった方が腰が落ちて見えたりするので、落ちているように見えないのがコンプレックス」と“歌舞伎ファースト”で説明した。

 「気付いたら歌舞伎役者をやっていましたし」という17歳は、人気に浮き足立つことなく、「今は色んなお役をいただいて、色んなお役を経験する時期」と、しっかり地に足を着けている。

 ◆市川染五郎(いちかわ・そめごろう)2005年3月27日生まれ、東京都出身。十代目松本幸四郎の長男。祖父は二代目松本白鸚、おばは女優の松本紀保松たか子。屋号は高麗屋。07年6月、歌舞伎座で初お目見え。09年6月、「門出祝寿連獅子」で四代目松本金太郎を襲名し初舞台。18年、「勧進帳」で親子3代同時襲名、八代目市川染五郎に。今年、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の源義高役が大きな話題を呼んだ。身長175センチ。

 笑顔で話す市川染五郎(撮影・西岡正)
 笑顔で話す市川染五郎(撮影・西岡正)
 

参照元https://www.daily.co.jp/