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濱田龍臣「大器晩成を予感させる」子供時代の“マグロ”エピソード

濱田龍臣
濱田龍臣

第117回「くら寿司

 アイドルだって飯を食う。子役上がりで芸歴が長いと、食体験も豊富だろう。俳優の濱田龍臣はまだ21歳だが、デビューはまだ6歳の頃。2010年にNHKの大河ドラマ龍馬伝』で坂本龍馬の幼少期、日本テレビ系ドラマ並びに映画の実写版『怪物くん』で市川ヒロシを演じて注目され、17年放送の『ウルトラマンジード』(テレビ東京系)では、“最年少ウルトラマン”として主役の任を果たした。すでに立派なベテランだ。

 8年前の14歳の時の朝日新聞マリオンの取材では、好物は「山崎製パンの三角シベリア」と答えていて、まだ幼さを滲ませるが、「(アニメ映画の)『風立ちぬ』に登場したお菓子。甘いけど食べてみる?」って、近所のお店で薦められたのがきっかけとか。もともとショートケーキや芋ようかん好きで、食べた途端に虜になったという。

 今なお、甘党一直線かと思いきや、カレーライスも好んで食べる。そして、とにかくマグロが大好物で、特にくら寿司のマグロにぎりが大好きだという。

これは2011年5月5日放送の『はなまるマーケット』の「はなまるカフェ」にゲストとして登場した際の談話。小学校で得意な教科は国語で、漢字の書き取りには自信を持っていたが、マグロ効果か魚へんの漢字は特に覚えがよかったらしい。

■魚へんの漢字で大張り切り

 同じ年の『おしゃれイズム』(日本テレビ系、8月7日放送)にも出演した濱田だが、そこでも魚へんの漢字の読み当てクイズに挑戦。正解したらレゴをプレゼントされると聞いて俄然張り切り、全問正解して、1万ピース以上を使った鮪のレゴをゲットした。赤身部分も取れるように作られていて、司会のくりぃむしちゅー上田も「凝ってる!」と唸った。

 そのクイズの問題だが、確かに難しい。鰆・鯵・鰍・鮗・鰯と来て、鮪はわかるとして、鰹・鰐・鯱・鱈で終了。さて、いくつ読めましたか? むろん濱田君は見事全問正解し、最後の問題を指定した森泉も盛んに悔しがった。いや、「鮗=コノシロ」が読める人は読者でも少ないのでは?

■三崎魚市場で…

 この番組では濱田は司会の藤木直人に連れられ、三崎魚市場までマグロの競りを見学に出かけた。

平均(本マグロ=黒マグロで300kg)からすればずっと小振りの、一尾57kgのマグロをえっちらおっちら担ぐのを手伝ったり、完全防寒をしてマイナス55℃のマグロの冷凍庫に突入した2人。庫内では寒さに髪の毛が白髪のようになり、ガクガク震えるばかりだった。

 冷凍庫を出ると、待望のマグロの赤身4種盛りの試食会。マグロごとの見た目の違いに即座に気づいた濱田は、本マグロの食感に「脂が乗ってる。赤身だけど脂が乗ってるんだ。ふ~ん」といっぱしの食通ぶりを発揮。そして、その日一番高かったインドマグロを最も「おいしい」と語るのだった。

■「マグロの赤身は最初と最後に食べる」

 濱田のマグロ愛はその後も不変で、19年4月27日放送の『極上空間 ~小さなクルマ、大きな未来。~』(BS朝日)でも、ドラマ・舞台・映画と度々共演して仲のよい鈴木仁と一緒に登場し、予約困難と評判の中野のマグロ専門店「マグロマート」を訪れ、赤身や中トロのほか、希少部位の“脳天”や“ノドウラ”など、マグロ尽くしの盛り合わせを大いに堪能している。

 しかし、濱田をマグロマニアにさせたのは、やはりくら寿司。近所に店があって、家族でよく通ったので、「はなまる」では恒例の“おめざ”にも選んでいた。朝飯がマグロ握りって、いったいどんな小学生だよ。しかも、食欲も旺盛。1回に10皿くらい食べるが、「マグロの赤身は最初と最後に食べる」などとコメントしていた。「栴檀は双葉より芳し」というが、幼いながらにめっちゃ通である。

 市場でそうは扱われないが、マグロもブリやイワシなどと並び、稚魚から成魚に成長するまでの間に名前が変わる出世魚。本マグロも若い頃にはヨコワと呼ばれたりする。名子役必ずしも名優にならず、のジンクスを打ち破り、濱田にはさらなる大成を期待したいところだ。

参照元:https://dailynewsonline.jp/