俳優・菅田将暉が主演するフジテレビ系ドラマ「ミステリと言う勿れ」の11話が21日、放送され、菅田が演じる主人公・久能整がわずか1分半ほどしか登場しなかった。
この日は第2、3話で描かれた「episode.2」のバスジャック事件の続編「episode.2・5」。交差点の十字の表示に合わせる形で遺体が遺棄される連続殺人事件が発生し、風呂光聖子(伊藤沙莉)も応援で芝浜署の捜査に加わる。風呂光は猫田十朱(松本若菜)と組んで捜査を行う。
被害者が同じ闇カジノでアルバイトをしていたことが判明。バスジャック事件の過程で犯人が逮捕された連続殺人の被害者だった犬堂愛珠(白石麻衣)も闇カジノでアルバイトをしていた。一方で、愛珠が残した手紙から「ジュート」という人物を探していた兄の犬堂我路(永山瑛太)もカジノの存在に気付き、接近していた-。
連続殺人事件に、22年前の羽喰玄斗(千原ジュニア)の事件もからみ、寄木細工ミュージアムの職員・辻浩増として北村匠海も登場するなど、盛りだくさん。「ジュート」の正体も発覚するなど、風呂光を主人公にハードな“刑事もの”ドラマが展開されたが、画面に久能が登場したのは冒頭の回想シーンを除けば開始から約30分後だった。
芝浜署へのタレコミ電話の主が我路だったことから、青砥成昭(筒井道隆)は「できれば、ある一般市民にも(音声を)聞かせたかったんですが、都合がつかなくて…」とポツリ。ここでようやく、“ある一般市民”久能が登場するが、大阪での「印象派展」に行くために新幹線に乗るのみ。駅弁に迷い、新幹線内で舌鼓を打つだけの能天気なシーンだった。エンディング間近でも登場するが「印象派展」を見終わって、チケットの半券を川に落としてしまうというもの。合わせた登場時間は約1分半だった。
最終回となる12話は当然、久能はたっぷりと登場して活躍する。最終回手前の前編とはいえ、11話は主人公がほとんど登場しないという、大胆な構成となった。