コロナ禍で初となる単独ツアーの初日を迎えたＥＸＩＬＥ＝サンドーム福井ダンス＆ボーカルグループ・ＥＸＩＬＥが２６日、福井県越前市のサンドーム福井で、１３年ぶりとなる全国アリーナツアーの初日公演を行った。ちょうど２年前の２０２０年２月２６日には、新型コロナウイルスの感染拡大で政府がイベントの規模縮小を要請したことを受けて、同日予定していたツアーファイナルの京セラドーム大阪公演を急きょ中止に。有観客での単独公演はその前日のステージ以来で、コロナ状況下では初となった。
ＥＸＩＬＥエンターテインメントが途切れた因縁の『２・２６』を、２年の時をへて歓喜の日に変えた。ツアー開幕と重なったのは偶然だというが、ＡＫＩＲＡは「運命を感じる日にちに走り出せて、感慨深く思ってます」としみじみ。ＳＨＯＫＩＣＨＩも「何度も公演の計画を立てては中止を繰り返しましたが、リスタートできて感動してます」と万感の思いを歌声に込めた。
昨年はＥＸＩＬＥ ＴＲＩＢＥでドームツアーを行ったが、ＥＸＩＬＥではコロナ状況下で初の単独ツアー。デビュー２０周年の節目であることとコロナ禍で遠ざかっていた全国のファンに会いに行くために、１３年ぶりにアリーナを選択した。
不死鳥のような深紅の羽をまとって、ＳＨＯＫＩＣＨＩは「ＥＸＩＬＥ ｉｓ ｂａｃｋ！！」と“復活の雄たけび”。黄色い歓声は浴びられなくても、客席の８１００人が間近で放つ熱気にボルテージは高まった。
ＡＴＳＵＳＨＩ勇退後の初シングル「ＰＡＲＡＤＯＸ」など、ニューアルバム「ＰＨＯＥＮＩＸ」収録曲を中心に披露した。メモリアルイヤーだけに過去の衣装をオマージュして着用し、ＴＡＫＡＨＩＲＯは「昔から応援してくださってるファンの皆さんには、エモい部分があると思います」とニヤリ。昨年末に頭部打撲を負った小林直己は全休となるが、１３人で複雑なフォーメーションチェンジを見せ、２５曲以上を繰り出した。
福井公演も初めてで、会場周辺ではボランティアが除雪作業に協力。地元の歓迎とファンの笑顔を動力源に、再び進み始めた。
コロナ下で初となる単独ツアーの初日を迎えたＥＸＩＬＥ
