エンゼルスの大谷翔平選手が、本拠地エンゼルススタジアムでのダイヤモンドバックス戦に3番指名打者で先発出場、第1・第2打席と三振を喫する中、実はこの日、オールスターについてのあるイベントが進行していた。
日本時間午前6時30分、アメリカのスポーツ専門チャンネルのESPNでオールスターゲームに出場する選手を発表する番組が始まった。
大谷はすでに、指名打者としてファン投票でア・リーグ最多となる264万票余りを獲得し、先発出場が決まっていたが、この日、選手間の投票によって、投手としても選出されたことが発表された。
番組内では、大谷は、打者としても投手としても高い能力を持つ野球界最高の選手であると、二刀流選出を当然のものとしてとらえていた。
大谷は、3年連続で指名打者と投手としての選出となり、エンゼルスはツイッターを更新。日本語で「大谷翔平2023年アメリカン・リーグオールスター投手として選出おめでとう」とのコメントも添え、祝福した。
そんな中、発表直後の日本時間7時過ぎ、大谷に第4打席が回ってくる。
1ボール2ストライクと追い込まれてからの4球目、甘く入った約134km/hのスライダーを完璧にとらえた。強烈な打球音を残し、打球はライトへ。2試合ぶり、7月に入って初となる今季第31号ホームラン。恒例のかぶとセレブレーションでは、猫嫌いのエスコバーに対するいたずらなのか、招き猫のようなポーズを取る場面もあった。
大谷の活躍もあり、エンゼルスは、5 - 2で勝ち、連敗を4で止めた。
発表後、エンゼルスタジアム周辺のファンにオールスターへ向け、期待するものを聞くと、「やっぱりピッチャーもバッターも両方、ホームランと完全試合ぐらいで見たいです」「オールスターMVP!!!」などの声が寄せられた。
大谷選手は試合後、広報を通じ、「光栄です。選出に恥じないように、精いっぱいプレーします」とコメントを発表。
オールスターゲームは、マリナーズの本拠地シアトルで、現地7月11日(日本時間12日)に行われる。
(写真: 時事)