12月29日に28歳の誕生日をむかえた佳子さま。 長女の眞子さんが結婚で日本を離れ、20代の女性皇族は佳子さまと愛子さまのみとなった。それだけに活躍への期待と注目は集まる一方だ。 【写真】佳子さまの装いが激変した時!真っ白ダウンにミニスカコーデはこちら(写真8枚)
「佳子さまは普段はいったい、何をされているのですか」 記者会からこんな質問が出たと報じられたのは、2019年のことだった。佳子さまが国際基督教大学を卒業した年だ。英国留学を終えて大学も卒業したのに、「公務の場でお姿を見かけない」と質問が出たのだという。 それから3年を経た、いま。 「佳子さまは、まるで別人のように公務に励んでいらっしゃる」 とは皇室関係の著書もある八幡和郎氏だ。 コロナ禍で中止が続いていた公務が再開すると、佳子さまも都内はもちろん、泊まりを伴う地方公務まで忙しく担うようになった。 秋篠宮家が皇嗣家となったことで重要な接遇に立ち会う場面も増えた。10月にはブータンの王女ら、12月にはベルギー王女を秋篠宮邸でもてなした。ご一家は、通訳を介さずベルギー王女と1時間にわたり懇談したという。 佳子さまから感じる変化は、公務の数だけではない。その服装からも、ある種の「覚悟」が伝わる。 最近注目を集めたのは、10月に栃木県で開催された「いちご一会とちぎ国体」の閉会式の場面だ。 ピンクがかったスカーレットレッドのワンピースと共布(ともぬの)のリボンであしらえた帽子に、同色のイヤリング。国体のキャッチフレーズでもあり名産品の「イチゴ」になぞらえたと話題になった。 さらに国体の後に同県が開催する全国障害者スポーツ大会でみせた白いスーツに赤い靴とクラッチバッグの装い。こちらは、栃木県が近年売り出し中の白色のイチゴ「ミルキー・ベリー」になぞらえたのでは、と佳子さまファンの間で盛り上がった。 昨年から眞子さんより引き継いだ全国都市緑化祭(熊本市)でもファッションが話題になった。22年3月、同祭にオンラインで参加した際はパステル調のグリーンのスーツ。7月に3年ぶりの地方公務となった北海道恵庭市での緑化祭の開会式では、淡いグリーンのワンピース。11月の同祭表彰式では、姉の眞子さんから譲り受けた濃い緑のスーツを着用した。いずれの時も、植物をモチーフにしたブローチを身につける気配りもみせた。
佳子さまの年齢でブローチを身につける女性はあまり見かけないかもしれないが、公務の際に着けられることも増えた。映像で顔がアップになるときは、胸元のブローチがよく目立つ。好みのファッションではなく、皇族として公務に臨む、という意気込みが感じられる。 思い起こせば、姉の眞子さんと秋篠宮邸でのお別れの場面。眞子さんとのハグのシーンは、私たちの記憶に強烈に焼きついた。 このときの「ハグ」について秋篠宮家に詳しい人物は、こう振り返る。 「佳子さまは、秋篠宮家と姉の眞子さんが猛烈な批判を浴びたなかでどうすればマスコミや『情報』と上手く共存できるか、という戦略的な思考を養っていかれた。あの日のハグ、あれは印象的な場面が見ている人に伝わるように、と意図してなさったものだそうです」 若い皇族として貴重な「戦力」である佳子さまが、たくさんの公務に出席するのは不思議ではない。しかし、その土地や催しに関連した色やモチーフ、素材を装いに織り交ぜて、お祝いの気持ちを伝える――最近の佳子さまは、上皇后美智子さまを思い起こさせる「プロ意識」をにじませる。 一方で、この佳子さまの変化は何を指すのだろうか。 これまでも何度か報じてきたように、佳子さまは学生のころから皇室を出たいと周囲に漏らしてきた。 「皇室から出たい。出るためには、結婚しかない」 姉の眞子さんが2017年に婚約内定の会見を開いたのは、26歳の頃。 28歳の佳子さまに、お相手がいてもおかしくはない年頃だ。 とはいえ、お相手についてはまだまだかっこたる話しも漏れてこない。 一部報道で、過去に“デートのお相手”が騒がれたものの、「家族ぐるみのお付き合いで、深い意味はない」(宮内庁関係者)など、未知数だ。 11月30日の秋篠宮さまの誕生日会見でも佳子さまの結婚について質問が出たものの、秋篠宮さまは、「いま、特に何か話し合っているということはありません」とさらりと交わした。 前出の八幡氏は、佳子さまの熱心な仕事ぶりの背景についてこう分析する。 「姉の眞子さんが皇室を離れたいま、40歳以下の若い世代の皇族は、わずか6方。公務の担い手が少なくなった分、皇族としての責任を自覚されたとも考えられます。一方で、早く皇室を離れたい。そのためには、周囲に何も言わせないほど完璧に公務をこなしておく――。そんな激しさを秘めた覚悟とも受け取れます」 佳子さまの真意は、どこにあるのか。