2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島第一原発事故から11年となるきょう11日、福島県浪江町出身のシンガー・ソングライター牛来(ごらい)美佳(36)が配信シングル「いつかまた浪江の空を」でメジャーデビューする。“フクイチ”から4キロの浪江で生まれ育ち、事故で群馬県太田市での避難生活を余儀なくされた牛来が、故郷を取り戻せるようにとの願いと祈りを歌った楽曲に込めた思いを聞いた。
「いつか-」は牛来が15年3月11日にYouTubeで発表すると大きな反響があり、同年の24時間テレビで歌唱した楽曲だ。
共作した音楽家の山本加津彦氏とは09年に浪江の町おこしイベントで出会った。その際、山本氏が「青々とした奇麗な空が印象的」だと話したことから、その空の下で「また浪江の人たちが逢えるように…少し先の未来に希望を描いて進んでいく」との思いで「いつか-」をつむいだ。