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佐藤健、視聴者を魅了する理由はストイックな役作りにあった!

佐藤健、視聴者を魅了する理由はストイックな役作りにあった!

 俳優の佐藤健が9月4日、ニュースサイト「読売新聞オンライン」のインタビューに登場。10月1日公開予定の映画「護られなかった者たちへ」での演技について語った。

 作家・中山七里氏の同名小説が原作のこの映画は、生活保護行政の問題点や貧困にあえぐ人々を描いたサスペンス。佐藤は児童養護施設で育って身寄りがなく、社会への強い怒りを抱えた青年・利根を演じている。

 佐藤は役柄について「周りが全部、敵に見える。捨て猫って‥‥ひっかいてくるじゃないですか。おびえて、警戒して牙をむく。利根もそういう人じゃないかなと思って」と述べ、作品については「社会の理不尽さ、それに対する怒り、悔しさ、やるせなさ。そういったものを代弁できたら」と力強く語った。

 映画の予告編でも使われている、利根が組み伏せられて泥の水たまりに顔を突っ込まれたシーンについて佐藤は「泥水に入るくらい普通じゃないですか。それがどうとすら思っていないです。おなか壊したくないな、とは思いましたけど」と事もなげに語った。

 ネットでは《いつも魂のこもった潔い演技を見せてくれるので、素晴らしいです》《「龍馬伝」の時に、若いのにすごい気迫だなあと感心した。「天皇の料理番」では、若い時代から段々人間が出来ていき、年を取る段階を、本当にうまく演じていて引き込まれました。「るろうに剣心」では、あの立ち回り! いろいろケガもしてるんだろうなぁ。尊敬しますね》《“電王”の時、演技は初めてながら複数のクセの強い怪人に憑依される演技を見事に演じ分けていた。当時から化ける素地があった》など佐藤の演技への取り組みを称賛する声であふれた。

「佐藤の初主演作は07年から1年間放送された『仮面ライダー電王』。この作品では役柄の設定上、1人7役を演じる必要があり、しかも声は声優があてていたので、台詞なしの表情や仕草だけで性格を表現しなければなりませんでした。この時の経験があるからこそ、演技に対する取り組み方が徹底したものになっているのでしょう。

 例えば、15年放送の主演ドラマ『天皇の料理番』(TBS系)では包丁の使い方を猛特訓し、プロ並みの技術を身につけています。佐藤は雑誌『AERA』のインタビューで包丁の特訓については『当たり前のこと』とし、『料理ばかりしている人の役ですから、僕がいくら練習しても練習しすぎるということはないでしょうし、どれだけやっても足りない』と語っています。ほかにも15年公開の映画『バクマン。』では徹夜で仕事をした状況を再現するためにほとんど寝ずに撮影に臨み、19年公開の映画『ひとよ』ではうだつの上がらないフリーライター役だったため、体重を増やし、普段は吸わないタバコをふかすなどして“だらしない体”を作ったそうです」(芸能記者

 イケメン俳優として紹介されることが多い佐藤だが、観る者を魅了する本質は徹底した役への取り組みにあると言えそうだ。

 

参照元https://dailynewsonline.jp/