朝起きてまずコーヒーに手を伸ばす、という人は多いはず。一部の人にとって、それは一日の中で最も重要な「食事」ですらある。全米コーヒー協会の調査によると、コーヒーの消費量は過去20年間で最高水準に達しており、世界中で毎日22億5000万杯以上が消費されている。 【全リスト・画像】管理栄養士が推奨「コーヒーのデメリットを最小限にする」3つの飲み方 これほど多くの人が愛飲しているコーヒーだが、一つの疑問が浮かぶ。それほど多くのコーヒーを飲むことは、本当に体にいいのだろうか? メリットがデメリットを上回るのかどうか、管理栄養士たちにその真相を聞いた。 ※この記事は『delish』の翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。 ※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 <専門家の紹介>ローレン=マナカー氏(MS, RDN, LD):臨床栄養学の修士号を持つ、経験豊富な登録管理栄養士。ブリジット=ウッド氏(RD, LD, CDCES):登録管理栄養士であり、糖尿病療養指導士。ナリア=ル・ミール氏(MPH, RD):公衆衛生学修士を持つ登録管理栄養士。ロレイン=カーニー氏(RD, CDN):登録管理栄養士。
コーヒーがもたらす驚きの健康メリット
コーヒーにはカフェインだけでなく、マグネシウムやポリフェノールといった栄養素が含まれている。また、抗酸化物質も豊富だ。専門家によれば、コーヒーの摂取は認知機能の向上や、がん、パーキンソン病、2型糖尿病といった特定の慢性疾患のリスク低下に寄与する可能性があるという。 「毎日コーヒーを飲むことについて、多くの人にとっては通常問題ないというのが一般的な見解です」とマナカー氏は話す。一方、ル・ミール氏は、エネルギーを安定させ栄養摂取をサポートするために、「できれば空腹時ではなく、バランスのよい朝食の後に1日1杯に留めること」を推奨している。 また、健康的なサーカディアンリズム(概日リズム)と睡眠を維持するためには、就寝の10時間前からはコーヒーを控えることが重要だという。
コーヒーによるカフェイン摂取の「落とし穴」
コーヒーの最大の懸念点は、刺激物であるカフェインだ。標準的なカップ1杯のコーヒーには95〜200mgのカフェインが含まれており、豆の種類や抽出方法によってその量は大きく変動する。 米国食品医薬品局(FDA)は、1日400mgまでのカフェイン摂取であれば、一般的に健康への悪影響はないとしている。しかし、カフェインへの感受性や代謝スピードには個人差がある。 カーニー氏は、過剰な摂取が不安感、消化器系のトラブル、筋肉の震え、頭痛、カフェイン依存、そしてカルシウム吸収の阻害(骨密度への影響)を招く可能性があると警告する。また、心拍数や血圧を上昇させることもあるため、心臓疾患、胃食道逆流症、不安障害を持つ人は摂取を控えるか制限すべきだ。妊娠中の女性も、1日のカフェイン摂取量を200mg以下に抑えることが一般的に推奨されている。 「過敏性腸症候群(IBS)などの持病がある場合、コーヒーの天然の下剤効果が症状を悪化させることがあります」とル・ミール氏は指摘する。その場合は、摂取量を減らすか、ハンドドリップのような酸味の少ない抽出方法への切り替えを検討してほしい。 さらにル・ミール氏は、長期間の飲み過ぎによってコルチゾール(ストレスホルモン)値が上昇し、「ストレスの増大、睡眠不足、そして腹部周りの体重増加を招き、結果として心臓病のリスクを高める可能性がある」とも述べている。
【結論】飲み過ぎに注意しよう
何事もそうであるように、コーヒーも適度な量を楽しむのが一番だ。飲み過ぎれば神経過敏になったり深刻な健康課題を招いたりするが、持病がない人であれば、1日1〜2杯を適切なタイミングで楽しむことは、確かな健康メリットをもたらしてくれるだろう。