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「取り過ぎた税金」が財務省の"ヘソクリ"になっている…2万円給付金の財源になる

 

記者会見する自民党森山裕幹事長=2025年6月11日、東京・永田町の同党本部 - 写真=時事通信フォト(株式会社プレジデント社)

自民党参院選の公約として掲げている「1人2万円」の給付金。財源は2024年度の税収の上振れ分が充てられる方針だ。ジャーナリストの須田慎一郎さんは「税収は上振れるようにあらかじめ設定されている。財務省や一部の政治家が自由に使える財源となっており、問題だ」という――。 【この記事の画像を見る】  ※本稿は、須田慎一郎氏のYouTubeチャンネル「撮って出しニュース」を再編集したものです。 ■都合よく使われている「税収の上振れ分」  来月行われる参議院選挙に向けて与党第一党である自民党が掲げる選挙公約が、ここに来て徐々に明らかになってきた。  その内容とは、「賃上げ」を中心に据えた成長戦略と言っていいだろう。具体的には2040年までに国内総生産(GDP)を1000兆円にまで引き上げることで、国民所得を1.5倍に増やすというものだ。この施策は、経済産業省が5月に作成したが公表されなかったレポートを基にしているとされており、本チャンネルでもすでに紹介済みである。  この政策は確かに目玉の一つであるが、すべての野党が消費税減税を掲げて選挙戦に臨もうとしているいま、有権者に対して「15年後に給与が1.5倍になる」と訴えても、共感を得るのは難しいであろう。有権者がそれだけで自民党に票を投じようと思わないことは誰の目にも明らかだ。  そうした状況の中で、あまりの不評ぶりに今春スクラップされた過去の政策を蒸し返して再導入が検討されているのが「1人2万円の給付金」だ。そもそも連立政権の一角を占める公明党は、消費税減税を選挙公約に盛り込むべく、自民党と交渉を重ねてきた。しかし、自民党森山裕幹事長以下自民党執行部が頑としてこれに応じなかったため、最終的に公明党が折れることで事態の収束が図られることになった。  しかし、完全なゼロ回答では、公明党としても支持母体である創価学会に対して説明がつかない。その結果として、再び「給付金」の導入が俎上に載せられたのである。  とはいえこれは、4月上旬に自民党選挙対策として打ち出した、「国民一人当たり3万〜5万円の給付金」構想と同様のものである。当時、この案は世論から激しい反発を受けて撤回された。それにもかかわらず、再びこの政策を前面に出すというのは、いったいどのような神経なのか驚かされる。あくまで公明党の顔を立てる形で、給付金という案が再び表舞台に登場したのだろう。  問題はその財源である。  今回の給付金は、当初予想した税収よりも増加した分の税収、いわゆる「税収の上振れ」を財源とし、新たな国際発行は行わない方針だ。つまり、実際の税収が当初の見積もりよりも多かったことを受けて、それを国民に還元するというスタイルだ。この上振れ分を活用し、物価高対策の一環として給付金の支給を行うという説明である。  ここで筆者が感じるのは、「税収の上振れ」が極めて都合よく使われているという事実である。今回はこのことについて解説したい。

■税収の上振れはあからじめ予測されている  財政を運営する過程では、年度(4月から翌年3月)の途中、当初予想しなかったもののさまざまな形で歳出の必要性が生じて、補正予算が編成されるのが一般的だ。例えば、自然災害などがそれにあたる。このときに赤字国債の発行は避けて資金を捻出する財源として、しばしば用いられているのが「税収の上振れ」なのだ。  税収の上振れについては、「景気が好転したから一時的に税収が増えた」など、その都度、さまざまな理屈が提示される。だが、そもそもこの「税収の上振れ」は、財政年度の初月である4月時点からある程度予測されているものである。すなわち、上振れが発生することを前提に予算編成は行われているのが実情だ。事実、2020年度以降6年連続で「税収の上振れ」は発生している。 ■経済成長が税収に与える影響を指標化した「税収弾性値」  国の予算編成は12月に決定される「税制改正大綱」が基準となって、翌年度の歳入(国の収入)のアウトラインが決まる。この大綱では、どの分野に課税を強化し、どの分野において税制を緩和するかといった方針が決定される。  この大綱が定まると、翌年度の税収見通しがある程度明らかになる。この見通しを基に、年明けの1月からは、税収を裏付けとした国家予算の審議が始まる。ここで考慮されるのが、経済成長の見込みである。新年度においても一定の経済成長が見込まれる一方で、場合によってはマイナス成長の可能性も考慮せねばならない。  こうした経済成長の増減が税収に与える影響を数値化したものが、「税収弾性値(ぜいしゅうだんせいち)」と呼ばれている。  GDPが1%成長した際に税収がどれだけ増加するかを示す指標である。経済が拡大し、経済活動が活発化すれば、当然ながら所得税法人税・消費税など各種税収は増加する。すなわち、経済成長によってどの程度の増税効果があるのかを示すのが、この税収弾性値というわけである。

参照元https://news.yahoo.co.jp/

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