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藤井聡太竜王 名人挑戦権獲得 最年少名人なるか

 対局に臨む藤井聡太竜王(左)と広瀬章人八段(右)=日本将棋連盟提供

 対局に臨む藤井聡太竜王(左)と広瀬章人八段(右)=日本将棋連盟提供

 将棋の藤井聡太竜王(20=王位、叡王、王将、棋聖との五冠)が8日、東京・将棋会館で行われた第81期順位戦A級プレーオフで、広瀬章人八段(36)に125手で勝利し、渡辺明名人(38=棋王との二冠)への挑戦権を獲得した。最年少名人獲得に向けて、勝負の春が始まる。

 振り駒で先手番をひき、角換わり腰掛け銀となった。中盤まで互角の展開だったが、攻め合いで藤井竜王が優位を拡大。そのままリードを広げて快勝。前局の棋王戦では詰み逃しで逆転負けを喫したが、通常運転で勝利した。「こちらが攻める展開から攻め合いになったんですが、後手玉の急所がかなり見づらい形で、考えても距離感のつかめない場面が多かった」と振り返った。

 現在の最年少名人記録は谷川浩司八段(当時)が1983年に達成した「21歳2カ月」。今期、藤井竜王が名人となれば「20歳10カ月もしくは11カ月(奪取する局による)」で、40年ぶりに更新する。一方、奪取できなかった場合は記録更新できないため、最年少へ足踏みは許されない。「(更新は)意識することではないと思ってますけど、谷川先生の記録に挑戦できるのは光栄なことだと思っているので、精いっぱい頑張りたいです」と語った。

 藤井竜王は現在、王将戦棋王戦とダブルタイトル戦が進行しており、それぞれ防衛、獲得に王手をかけている。棋王奪取で最年少六冠を達成すると、名人は七冠目。残された王座は今秋獲得の可能性があり、年内八冠制覇も夢ではない。

 名人戦は4月5、6日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で開幕する。

参照元https://www.daily.co.jp/