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20歳迎えるジェンダーレスモデル井手上漠、転機と母親の言葉を明かす

⒞日本郵便「成人の日キャンペーン」
日本郵便「成人の日キャンペーン」

 ジェンダーレスモデルの井手上漠を起用した日本郵便『成人の日キャンペーン』が、1月9日よりスタート。同日より、井手上が出演するWEB動画が公開された。

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 幼少期から、自分のアイデンティティと周囲とのギャップに葛藤を抱いていたという井手上。同動画には、今年新成人となる人に向け、直筆の文字で手紙を書く様子が収められている。1月20日で20歳となる井手上が、母親からの「漠は漠のままでいいからね」という言葉で救われ、強く生きることができた、というメッセージが綴られた。

 今回、井手上が生まれて高校生まで過ごした島根県隠岐諸島でロケを行い、通った中学校や行きつけの喫茶店などを舞台に撮影を実施。同キャンペーンでは動画の他にも、この手紙をモチーフにした新聞やラジオCM、インターネットなど各媒体で広告を展開している。

 幼少期について井手上は、「母と姉との3人家族でずっと暮らしてきました。私が可愛いもの、美しいものを好むようになったきっかけは、3歳の頃に連れて行ってもらった結婚式で見たウエディングドレスなんです。自分もいつかこういうものを着たいっていう願望を抱くようになりました」と話し、学校生活は「5年生になると学校で男女の区別が始まり、初めて男子として区別されました。私以上に周りの男子達が私に違和感を覚えたようで、そこから否定的な言葉や、絶対に言われて嬉しくはない言葉をかけられるようになりました」と明かした。

 自身を変えるきっかけとなった出来事については、「中学2年生の頃の、私の原点と言える出来事です。母に呼ばれて、一言目に恋愛対象を聞かれました。でもうまく言葉にする事ができなかったので、学校であった出来事だったり、初めて自分のことを全部打ち明けました。母はうなずくだけで、私が話し終わった後に『漠は漠のままでいいんだよ』って言ってくれたんです。当時の私は、それがすごく欲しかった言葉でした」と当時を振り返った。

 また、その後の出来事については「先生の勧めで、自分のことを弁論大会で発表しました。

そこから島の大会、県大会、中四国ブロック大会、全国大会と進むたびに応援してくれる人が増えて、最終的には島全体で横断幕を掲げて『井手上漠、全国大会頑張ってこい』って押してくれました。結果『少年の主張全国大会』で文部科学大臣賞を頂けました。また、診療所の先生の勧めで『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』を受けたらファイナリストにまで進む事ができて、そのおかげで今このようなお仕事をさせて頂いているのですが、原点をたどると全部母のおかげだなと思います」と語った。

 20歳の目標とこれかについて聞かれると「私が好きな言葉があって、一つは『好きこそものの上手なれ』です。好きなことを通して本当の自分らしさを見つけて今の私があるから。もう一つは『人生は何を得るかではなく、何を残すかにある』という言葉です。言葉でも、形があるものでも、何かをこの世の中に残すことが、私の目標です」と明かした。

 WEB動画は、特設サイトや日本郵便の公式YouTubeチャンネルで公開中。

参照元:https://dailynewsonline.jp/