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大谷翔平の“片手打ち”、なぜ規格外の飛距離? 専門家が語る「右投げ左打ちの習性」

34号2ランを片手打ちで放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】© Full-Count 34号2ランを片手打ちで放ったエンゼルス大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷は12日のアストロズ戦で片手1本で右翼席へ34号2ランを放つ

エンゼルス大谷翔平投手が11日(日本時間12日)の敵地アストロズ戦で放った“技あり弾”が日米で注目を集めている。体勢を崩されながら、右手1本で右翼席へ叩き込んだ34号2ランはなぜ生まれたのか? オリックスソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任し、メジャーリーグの解説を務める新井宏昌氏は「右投げ左打ちの特徴だが、それを踏まえても大谷にしかできない芸当」と語る。

理解不能の一発が生まれたのは初回だった。無死三塁の好機で右腕ガルシアが投じた外角低めのカーブを右手一本で拾い上げると、打球は高々と舞い上がり右翼スタンドに着弾。完全にタイミングを外され、体勢を崩されながら放った一撃に米メディアも「あまりにストロング」と驚きの声を上げるほどだった。

イチローの恩師とも知られ、数々の好打者を指導していきた新井氏は「片手1本でポール際へのホームランはよくあるが、大谷のはやや右中間よりだった。普通では考えられない。ただ、飛距離は別として片手1本での打撃は右投げ左打ちの習性ともいえます」と説明する。

右投げ左打ちの習性「利き腕の右手が伸びるためコンタクトがしやすい」

ではなぜ、右投げ左打ちは“片手打ち”が得意なのか。新井氏は「ワンバウンドをヒットしたりするイチローもそうでしたが、右投げ左打ちは右手でコンタクトする習性があるので、外角寄りの球や抜いた変化球に右腕を伸ばして捉えに行く事がよくある」と説明する。

ホークスの打撃コーチ時代に出会った、左投げ左打ちの強打者として名を馳せた松中氏は「内角の難しい投球に、左手で打つために右肘を抜く打ち方をしていた。左投げ左打ちの選手は左手を離す事はほぼなく、右手一本の打撃を見る事はほとんど無い」と、利き腕の違いで打撃スタイルは異なるという。

ただ、大谷は右手の使い方以外にもう一つの武器を持っている。「投手として160キロを投げられる強烈なパワーを持っているので、規格外の飛距離も生まれる。彼にしかできない芸当です。一方でデメリットは左投手の外角を引っ掛けての二ゴロ、三振もある。片手打ちは凡打もあれば長打もあるということです」。

まさに“力と技”を兼ね備えた大谷だからこそ生まれた一発。2年連続リーグMVPを争う二刀流は、どれだけファンを驚愕させるアーチを描いていくのか、注目だ。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

 

参照元https://www.msn.com/