TBSと芸能事務所・田辺エージェンシーが組み、秋元康氏(64)が総合プロデューサーを務める女優発掘オーディション「私が女優になる日_」season2の最終ラウンドが7日、同局で生放送され、神奈川県出身の高校2年生・幸澤沙良(こうざわ・さら、16)がグランプリの座を射止めた。幸澤は10月スタートの同局系ドラマ「差出人は、誰ですか?」での主演デビューが決定。発表の瞬間に顔を覆った16歳は「やって良かった。本当にうれしい」と声を震わせた。
応募総数約5500人の頂点。放送後に取材に応じた幸澤は「正直、自信がなかったのでびっくり。今までで一番うれしいです」と相好を崩した。この日はファイナリスト4人による、ショートドラマの個人演技を実施。視聴者投票で2万6233票中、幸澤は1万2277票と、約半数の支持を集めた。
オーディションの総合プロデューサーを務め、「差出人は-」で企画・原案を手がける秋元氏は「今の女優さんにはないタイプを選んだのかな」と推察。その演技を「自然だな」とし「吸収力があって、作品にふさわしいなと思った」と評価した。幸澤は「今までとにかく努力し続けるしかなかった。努力してきて良かった」とうなずいた。
高校2年生の16歳。可能性は無限大に広がる。秋元氏は「挫折することもある。挫折を何回か繰り返して、色んなことがあって色が出てくる。プロセスを楽しんでほしい」とエール。ドラマについては「TBSの最高のスタッフを集めて臨んでいる」と自信を示し「まっさらなところから主人公になりきってくれれば」と期待した。
1月から始まったオーディション。半年をかけて夢をつかんだ幸澤は、憧れの人に初代グランプリの飯沼愛(19)の名を挙げ「いつか一緒にできたら」と共演を熱望。これから始まる女優生活へ向け「誰かに勇気を与えられるような女優さんになりたいです」と希望に満ちた表情で、抱負を口にしていた。