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黒島結菜 沖縄方言で流行語大賞狙っちゃう?NHK朝ドラ「ちむどんどん」11日開始

 連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインを務める黒島結菜(撮影・西岡正)

 連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインを務める黒島結菜(撮影・西岡正)

 女優・黒島結菜(25)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜、前8・00)が、11日からスタートする。黒島の故郷である沖縄を舞台に、本土復帰50年の節目に放送される朝ドラ。タイトルは「胸がドキドキする」を意味する沖縄の方言で、セリフでも度々登場するとあって、ひそかに流行語大賞を狙いながら、日々、撮影に臨んでいる。

 オーディションで選ばれたのではなく、キャスティングで任された大役に、気負いはない。「朝ドラヒロインということには、特別感はないというか。それよりも、地元沖縄の話で、それを朝ドラでできて、ヒロイン、という3つが合わさったのが特別」。“運命の組み合わせ”の中心に立っていることが、何よりも誇らしい。

 黒島が演じる比嘉暢子は、本土復帰前の沖縄・やんばる地域で4人きょうだいの次女として育ち、食べること、おいしいものをこよなく愛する。「食」を通じて自分らしさを見いだして、復帰のタイミングで上京。シェフ修行を積んで、やがて東京で沖縄料理店を開くことになる-。

 幼い頃から沖縄の歴史に触れてきたが、改めて勉強し直した。「戦争が終わって77年、本土復帰も50年前。今、そういうのを実際に話せる人がどんどん減ってきてますが、ちゃんと覚えておかなきゃいけない」と肝に銘じる。半世紀が過ぎてもアメリカ統治下の名残はあり、「その時代があったから、こういう食文化や建物になってるんだと。やっぱアメリカの影響を受けているし、それも沖縄の人は受け入れて、自分たちの物にしてると思う。そこに沖縄の人の生き抜く強さを感じます」と解釈する。

 料理人にあこがれて沖縄を離れた暢子と同様、自身も地元で開かれたコンテストをきっかけに、活躍の場を東京へと移した。上京当時を振り返り、「高層ビルがいっぱいあって、それに感動し、ずっと上ばかり見てたんです。そういう感覚は暢子にも絶対あると思う」と役作りに生かす。

 幼少時代の暢子が「東京のおいしいものが食べた~い」と叫ぶシーンがあるが、“都会の食”の思い出を、「コース料理を沖縄で食べたことがなくて、『ちっちゃい!!コレじゃ、おなかいっぱいにならないよ』と思いましたね」と回想。役柄そのままの、食いしん坊キャラをのぞかせた。

 “ちむどんどん”は胸の高鳴りを示す沖縄の方言で、「今、現場に入って、みんなに会えるのが楽しいので、それかなって思いますね」と最近感じたドキドキを紹介。「普段の生活ではあまり使わないけど、意味はもちろん知ってますし、なじみのある言葉」と説明するが、作中では何度も繰り返し発するキーワードとなる。

 朝ドラでは「あまちゃん」(13年)で、同じように方言の“じぇじぇじぇ”が流行語大賞に輝いた前例がある。「狙ってんのかな!?他にも、狙えそうな言葉はあるみたいですよ。『だからよ~』、『あきさみよ~(あれ、まぁ)』とか!!」。郷土愛にあふれるヒロインは、お国言葉の“大ブレーク”にも期待している。

 ◇黒島結菜(くろしま・ゆいな)1997年3月15日生まれ。沖縄出身。12年のウィルコム沖縄イメージガールコンテストをきっかけに、芸能活動を開始。13年、「ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~」で映画初出演。主な出演作はドラマ「時をかける少女」、「ごめんね青春!」、映画「あしたになれば。」、「カツベン!」など。朝ドラは「マッサン」、「スカーレット」に次ぐ3作目。

 連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインを務める黒島結菜(撮影・西岡正)

 連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインを務める黒島結菜(撮影・西岡正)
 

参照元:https://www.daily.co.jp/