1月16日に、JR東海が新CM『会うって、特別だったんだ。』を公開。「しばらくリモートでの会議が続いていたけれど、久しぶりに対面での打ち合わせ。1年半ぶりの大阪出張の帰り、ホッと一息ついた新幹線で…」というコンセプトのCMだが、女優・深津絵里(49)が起用されたことが、大きな反響を呼んでいる。
「というのも、深津がブレイクしたきっかけになったのが、同じJR東海のCM『HOME-TOWN EXPRESS・クリスマスバージョン』だったから。山下達郎(68)の楽曲『クリスマス・イブ』で有名なCMで、放送は88年のクリスマスシーズン。深津は当時15歳でした。
実に33年ぶりの出演となったんですよ」(広告代理店関係者)
当時のCMは、「気合を入れて着飾った女の子(深津)が新幹線から恋人が下りてくるのを待っていたが来ない。悲しんでいると、ホームの柱からからがプレゼントを持ちながらひょっこりキレのいいダンスをしながら現れる」というシチュエーション。「帰ってくるあなたが、最高のプレゼント」というナレーションで締められていた。
「現在と違い、携帯電話もメールもないですからね。より一層“距離”が遠かった時代のCMなので、よけいにジーンと来る名CMでした。バブル景気の頃なので、唇が口紅でかなり濃い赤に塗られていたり、ナチュラルメイクが流行している現在の若手女優とはまた違った魅力がありました。とても15歳には見えないけど、大人っぽくもない、絶妙な美しさでしたね」(前同)
あれから33年。今回のCMの深津は、久々の大阪出張を終えたキャリアウーマンを演じた。当時とは逆に、ナチュラルメイクの美しい大人の女性、という感じだ。
■コロナ禍だからこそ刺さる素晴らしいCMだった
「CMで日常を撮る際は、意図的にコロナ禍を無視することも多いですが、今回の場合は“新幹線でコーヒーを飲む”と“別れ際に少しだけマスクを外し、笑顔を見せて手を振って解散”という素顔を見せても違和感のないシチュエーションを用意しつつも、他のシーンではエキストラも含めてマスクを徹底していて、より現実味を感じさせる内容になっていました。
新幹線の窓から深津を映す構図が美しかったですね」(前出の関係者)
「『会いたいのに、会えない』という日々を経験する中で、”会うことの価値“をもう一度見つめ直したい。」というコンセプトで作られた今回のCMは、ネットで早くも反響が殺到。
《帰りのホームに、レザーを羽織り紅いルージュをつけた短髪少女が佇んでいたら完璧だった》《JR東海のCM、33年ぶりの深津絵里も心に刺さったけど、最後にマスク外して挨拶するの、グッときてしまった。》《なんかJR東海の新しいCMを見かけた。深津絵里、朝ドラでも毎回「若いな〜綺麗やな〜」って思う。》
とSNSを大いににぎわせた。
「深津の美しさは今も昔も変わりませんが、ここに来て新たな波を迎えつつあります。思えば22年現在放送中のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で主演を務めると発表された際も、発表が20年12月24日のクリスマスイブだったため、JRのCMを思い出す人が多かったんです。
当時は深津の“復帰”とファンは大歓喜でした。
意外にも朝ドラ初出演だったことも、話題になりました」(女性誌記者)
深津が連続ドラマにレギュラー出演するのは08年の『CHANGE』(フジテレビ系)以来で、単発ドラマも20年の『最後のオンナ』(テレビ東京系)に出演する前は、11年放送の『ステキな隠し撮り〜完全無欠のコンシェルジュ〜』(フジテレビ系)が最後。映画も、17年の『サバイバルファミリー』が最後となっていた。
■「ドラマ制作現場で駆け出しだった自分にとって、本当に憧れ中の憧れの存在でした」
「今回のNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』は三世代を描いたトリプル主演作ですが、上白石萌音(23)と川栄李奈(26)がオーディションで選ばれたのに対し、深津の起用は、オーディションではなく番組がオファーをかけたと発表されていました。どんな役を演じるのか期待されていましたが、いざふたを開けてみると想像以上でしたね」(前出の女性誌記者)
発表当時、制作統括の堀之内礼二郎氏は、
「ある事情で母と離れ、傷つき迷いながらも自分の意志と力で生きる道を切り開いていく人生をたどります。そんな強さと弱さを抱えた女性を魅力的に演じられる役者さんは誰だろう、とチームで考え抜いた末にたどりついたのが、深津絵里さんでした」
「ドラマ制作現場で駆け出しだった自分にとって、本当に憧れ中の憧れの存在でした」
と、深津に対する熱い思いをコメントしていた。
深津が演じる“るい”は18歳。深津の実年齢を30歳も下回るが、
《深津絵里すごいよね…。そりゃまあ本当の18歳に見えるかと言われたら見えないけどそんなこと些末なことなんだよ…仕草とかセリフが18歳なんだよね》《深津絵里、明日で49歳になられるらしいけど、「18歳です」がギャグにならへんな。
》《18歳の役を全く違和感なくこなす48歳深津絵里さん驚異的なかわいさやろほんま…どないなってんねん…え、超人ですか??》
と、その演技派大好評だ。
「上白石が主人公だった“安子編”は戦争もあり終始暗く、昼ドラのようにドロドロした人間ドラマが展開していたのに対し、“るい編”の舞台は1960年代の大阪を舞台にした、朝ドラらしい明るい雰囲気のストーリーなこともありますが、やはり主演の深津の美人さが、作品の空気をよくしていると思います。しばらく役者業から離れていた深津ですが、『カムカム』につづきJR東海のCMでも、改めて魅力が伝わりましたね」(前同)
当時15歳だった深津が、社会人になって帰ってきたようにも思えるJR東海のCM。改めて、その美しさを思い知らされたーー。
■【画像】深津絵里『会うって、特別だったんだ。』JR東海の新CMに33年ぶり出演!
30秒バージョンと60秒バージョンがある。