日本には、特殊な読み方をする漢字がいくつもあります。
「木耳」も、そのうちのひとつ。あの美味しい食材を意味する漢字のため、読める人は多いかもしれません!
冒頭でご紹介した「木耳」という漢字、読むことはできましたか?
当然ながら、そのまま「きみみ」とは読みません。ヒントは「耳」の読み方が特殊であるということ。
中華料理などでよく使われている、あの食材です。正解は「きくらげ」と読みます。
メニューなどにも「木耳」の文字は使われているため、読めたという方は多いのではないでしょうか?
(『広辞苑』より)「木耳」の読み方がわかったところで、その詳細も調べてみましょう。
「木耳」は担子菌類で、山中の朽木に群生するキノコです。見た目は一般的に濃い茶褐色をしていますが、白色のシロキクラゲもあるのだとか。
薄く平べったい形と、寒天質でプルプルした食感が特徴的です。「木耳」は干した上で食用にされ、とくに中国料理で用いられることが多い様子。
木耳のスープや、卵と木耳の炒めものなど、お好きな方も多いのではないでしょうか?また、夏を表す季語でもあり、俳句や短歌にも登場します。
日本人にも馴染み深い「木耳」ですが、なぜ「木耳」という漢字が当てられているのでしょうか?
ヒントは、その見た目にあります。「木耳」の形は人の耳に似ているため、「木に生えた耳」という意味で「木耳」という漢字を当てはめているようです。
また、「キクラゲ」という名前は、干したクラゲに味が似ていることに由来しているのだとか。こちらも「木に生えたクラゲ」が名前の由来となっているようです。
(『広辞苑』より)